辺境荒野

なんかこう、のんびりと色々。

【日記】”はざま”の時間【2021/03/31】

 いま自分は物事に取り掛かって、結果がでるまでの間、つまり”はざま”の時間にある。いわゆる滞空時間とでも言えば良いのだろうか。オレはこういう大きな単位で言えば人生に、小さな単位で言えば日々の生活の時間に出来る”はざま”が嫌いだ。なんとも居心地悪く、ソワソワとして居所がないようなこの時間を上手く活かせない。”はざま”を経て得られるであろう結果を待つことを座して待ち、楽しむ事が出来ない。

 この春の4月を前にしたこの時間において自分の立ち位置は色々な”はざま”の中にある。小さなものとしては、Aliexpressで買った時計がやったら時間かかっても音沙汰が無いという”はざま”。通販で品物が届くまでの「滞空時間」は何度経験しても慣れない。

 そしてさらに人生に関わるほどに大きな”はざま”のなかにある。

この春から大学に復帰することになった。復帰と言っても別に休学してたわけでは無いのだが、例の流行病のせいやら持病の為やら家の事情やらと、色々とギクシャクしてしまって、一時は大学を中退して働き始める……という案すらも、真面目に検討していた。しかし、大学の教授が相談に乗ってくれて打開案のようなものを提示してもらい検討した結果、半年ほどの実質プー太郎期間から抜け出して春から大学生へと復帰するという訳である。

 いやー辛かった。家族に大変な苦労をかけているという事は分かってはいたつもりだけれども、本当には理解していなかったのだと思う。こうしてオレ自身の方向性が決定するまでは、いよいよオレに愛想を尽かしかけた家族ともピリピリとした、さながらメキシカン・スタンドオフ※のような何をやってもケンカになりそうな一触即発状態だったが、その雰囲気がとても辛かった。

 さて、大学へ復帰する事は決まったわけであるが、大学が始まるのは4月のしばらくしてからである。そして今は「大学が始まるまでの”はざま”」という訳だ。様々な不安に包まれている。今年こそ失敗する訳には行かないというプレッシャー。本当にまたやっていけるのかという不安。そんな不安を抱えながら今、”はざま”の時間にいるのは、もどかしい。

 人生を豊かにするためには、こういう”はざま”こそを余裕を持って準備をしたり、何をやろうかと考えて楽しめる人間になると良いのだろうか。”はざま”を制するものが人生を制する、なんちゃって。

 

※メキシカン・スタンドオフ:映画やドラマなんかでよくある、三人が三人に銃を向けあっている状態の事。ああいう状況からウマいこと相手を説得したりして、生還する方法なんかを妄想し出すと夜も眠れなくなるのだ。